チャンスというものは、必ずしもこっちの都合のいいタイミングに合わせて来るとは限らないみたいです。
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昨夜、お風呂の時間にコトは起こりました。
夕食を終え、少しゆっくりしたかったわたしは夫に「お先にお風呂どうぞ」と言いました。
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早めに入りたい気持ちはあったのだけれども、食事の後でお腹が少し苦しい。
そしてちょっと今はすぐにお風呂に入る気分じゃあない。
まあ、後で入るし。今日中に入れるし。
そんな気持ちで先を譲ったんですね。
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夫はお風呂に入るのが少し苦手で、浴室に入るまでが異常に長いタイプです。
結局毎回浴槽に入りながら(わたしが契約した)Netflixを見るくせに、さっさと入らずに自分の部屋のベッドでもそれを見ることがしょっちゅう。
でも、今回はそこにプラスして、いつにも増してグダグダの時間が長かった。
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いつまでも鏡の前でヒゲを剃っている音が聞こえる。(夫はいつも夜に剃ります)
まだ入らないのか?と思いながら筆ペンの練習をするわたし。
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30分経過…
まだ浴室に入る気配がしない。
何やってんだろう?
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と、その時。
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「あ!!うんこ!!!」
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あろうことか、彼は30分間ヒゲを剃り続けた挙句、全裸でトイレに駆け込んでいきました。
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便秘体質の彼は一度”Big one”をし始めると本当に長くて。
わたしが彼に先風呂を譲ってから1時間が経とうとしていました。
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ああ、もうだめだ。
先に入ろう。
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わたしはトイレの扉越しに彼に断りを入れて、さっと服を脱ぎ、早々と先風呂をしたのでありました。
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なんの話だ。ってなるかもしれません(笑)
でも、今回の話にはすごく大事なことが隠されていた気がしてなりませんでした。
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お風呂くらいなら数時間待てばきっと入れるでしょう。
日常的なことは「お先にどうぞ」と譲っても、またすぐに自分にチャンスが巡ってきます。
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でも、自分がやりたいことはどうでしょうか?
「やりたいっちゃやりたいけど、今はちょっと違うかな」なんて思って他の人に「お先にどうぞ」と譲ったら、そのあとまた自分が欲しいと思ったタイミングでそれが来るのでしょうか?
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便秘体質の彼のように、先に譲ったその人がいつまでもお風呂に入らないような人だったら。
譲る相手がいなくて、自分で見送る時も同じです。
遠慮したがために、そのあと何年も次のチャンスに恵まれないことだってあり得るかもしれません。
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「いつかはやる」と決めていることは、たとえ自分にとって都合のいいタイミングじゃなくても、その時はまだ不完全でも、未熟でも、少し早いんじゃないかと思うその時にやってしまう。
お風呂も、今日中に入ると決めているんだったら深いことは考えずに「お先!」って言ってパパッと入ってしまう。
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そういう行動力が本当に大切だな、と頭を洗いながら本気で思いました。
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不安になる気持ちはよーくわかります。
でも、本当にタイミングが違っていればどこかで必ず「待った」の合図が入るはずです。
それは体調が悪くなることで現れるかもしれないし、直前でプロジェクトがストップすることかもしれない。
なにかしら足を止めざるを得なくなる状況がやってくる。
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でもね、たいていはそのままうまく進むことがほとんどですよ、きっと。
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「今お風呂入ったら気持ち悪くなるかもしれないなあ」と思ったけれど、結局スマホで音楽聞きながら鼻歌なんか歌っちゃっていいバスタイムになりましたしね(^^)
直前まであった不安はどこかに消えてました。
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不思議な話をしてしまえば、自分ではまだだと思っていても神様から見たらちょうどいいタイミングかもしれない。
そういうことも、この世の中にはたくさんありそうな気がします。
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2020.11.12 Thu